ワールドメイトの神事は金儲けを目的としているという、たんなるNさんの決めつけ

「神事イコール金儲け」という事実誤認 (1)

 にもかかわらずNさんは、ワールドメイトの神事のすべては“金儲けを目的としたものだ”と言います。では、そこまで言い切る根拠は何なのでしょうか?

 実は、特に何の根拠もない、Nさんの憶測に基づく話だったことが、ワールドメイトの陳述書で、明解に指摘されているのです。

 

==========以下、引用==========

 

 Nさんは、「『神事』や『祈りの結集』イコール『金集め』『金儲け』である」、という誤った論理を前提にすることにより、「3千年の神仕組み」という基本的概念を別のものとすりかえようとしています。

 Nさんが、神事イコール金儲けといった極論を展開する根拠になっているのは、ひとえにNさんの憶測のみです。Nさんは、「具体的な根拠を上げた上で立論しているのです」といいますが、「金儲けのために神事をしている」という具体的で客観的な証拠は何もありません。

(ワールドメイト陳述書③ 12頁)

 

 Nさんは言います。「こんどは「世の終わり」や「戦争」「地震」「日本沈没」のような終末予言・ハルマゲドン思想を駆使して、会員を脅しては大規模な行事を開催して、不安心理に乗じて金員を徴収する戦略へ変更したのです」

 そして次の行は、こう続きます。

「私がこの確信をさらに深めたのは…」

 つまり、確信であれ何であれ、これはNさんの個人的な感想の域を一歩も出ていないのです。

(同上)

 

==========引用終わり==========

 

 憶測も確信も結構ですが、具体的な根拠も示さず、争点のズレた議論を続けても全く意味がありません。

 ワールドメイトの神事や祈りの結集は、むしろ経済的には非効率でさえあると、会員は知っています。ワールドメイトの神事では、本物の神様が降臨されて神威を発動されないと、神事が成功したとは言えません。たとえばふつうのイベントならば、決まった時間に始まり、決まった時間に終わるのが当たり前だと思います。

 しかしワールドメイトの神事は、本物の神様の神示に基づいて始まり、終わるので、人間の事情から言ったら明らかに非効率だという場合も度々あるのです。決まった時間に始まり、事前に参加人数が決まっているほうが最小限の経費で運営できて効率的であるに決まっています。

 時に、「長引かせるのは、金を集めるためだろう」などという中傷を匿名掲示板で見たこともありますが、「あきれかえる」と言わざるを得ません。社会人として真っ当に、ある程度経験を積んだ人ならすぐ分かるでしょう。すなわち、仮に「金集め」のイベントであれば、会員限定の1つの神事を夜を徹して行うよりは、土日昼間の誰もが来やすい時間帯に短く行えばよい。(夜にかかれば、照明もいりますし、冬なら防寒の設備もいります。業者さんがもし入っていれば、発注費も夜間は高くなるでしょう。経済効率だけ考えれば、夜を徹した神事を繰り返し行う事は、デメリットばかりが多く思えます)

 1つの神事を、神意極まらず「やり直し」にするよりは、ご神意など関係なく、ちゃっちゃと終わらせればよい。あまりに長期化するより、短期的なイベントを次々行うほうが、経費もかからずお得です。まだまだ幾つも、「ムダ」で「非効率」で「経済効率的には有り得ない運営形態」を指摘出来ます。しかし、ワールドメイトの神事は、それが分かっていてもそうしない。神様が降りてこられる千載一遇の時を大事にする、ワールドメイトの神事は、経済効率重視の世俗の金儲けイベントとは、かけ離れた運営をせざるをえないのです。もし、「金集め」をしたいのであれば、神事さえ行う必要はなく、他教団のように、家を訪問して寄付を各家庭からもらえばいいだけだと思います。

 こうした事実一つとっても、ワールドメイトが、「金集め」や「金儲け」などのために神事を行っていない証拠となると思います。というより、こういう中傷を敢えてする人というのは、全て分かった上で、それでも「ワールドメイトを中傷することが利益になる人」と考えたほうが良いでしょう。

 話を元に戻しましょう。

 Nさんは、ワールドメイトが「金儲け」のために神事を行っているハズがないという、明白なこうした諸々の事に、あえて目をつむり全く触れません。いやそれどころか、何の証拠すら提示していないのです。単に、「自分はそう思う」と主観を言っているにすぎないのです。これで説得される人がいたら、そのほうが不思議です。

 ちなみに、Nさんは、ワールドメイトが何か「戦略の変更」をしたなどと述べています。(もちろん、単にそう思ったというだけのこと) しかし、私には全然そう思えません。ワールドメイトの教えは当初から一貫しており、当初から神様第一の運営方法であったのは、会員にもよく知られていることです。また、21世紀に人類がどういう時代を迎え、それをどう救済していくのか、その方向性は昔のビデオ教典などを見ても明解に出されています。それは壮大なドラマですが、それを構成する「段」あるいは「幕」を、ひとつひとつ乗り越えていくのが神仕組で、終末思想ですらありません。時代や団体の大きさに合わせた布教方法、救済方法は出されて行くにせよ、ワールドメイトの救済姿勢は、昔から一貫したものだと私は感じますし、ちゃんと学んでいる会員なら同様に思うことと思います。

 

「神事イコール金儲け」という事実誤認 (2)

 ひとつの宗教が提示する世界観に、賛同しないのは自由です。しかし、営々とブレることなく進むドラマに対し、見聞した切れ端を取り上げ、都合よく言い換えたり、すり替えたりして攻撃するのは、誠実なやり方ではありません。まして、自分の憶測だけをすべての前提にするのは論外です。

 Nさんの主観に基づく主張は、ワールドメイトの陳述書によって全て覆されているようです。

 

==========以下、引用==========

 

 Nさんは、「要は終末予言を悪用して金儲けをすることにワールドメイトの問題があるわけです」(27頁3行目〜4行目)、「信者の不安心理につけこんで奉仕や寄付を半ば強制する」(2817行目〜18行目)と述べていますが、これらの例として挙げた機関誌やメールマガジンのいずれにも、会員に金銭の拠出を迫るような文言は一つもありません。

 未来に災いが起きることを予感し、皆の祈りを結集してこれを回避するというのが、ネガティブな予言が出された時に神事を行う、基本的な構造です。

 しかし、そのような神事の際には、基本的に極力寄付御玉串がかからず、無料から参加できるように取り計らっていることは、先の陳述書で述べたとおりです。災いの回避のためには、祈りを中心とした誠が結集すればいいわけであり、「神への誠」イコール「お金」ではないことは、すでに述べた通りです。また、会員も「神への誠」イコール「お金」といった短絡的な考えをしていないことも、述べている通りです。

(ワールドメイト陳述書③ 13頁)

 

==========引用終わり==========

 

 Nさんが憶測で「問題があるわけです」と述べているのが、実は何の根拠もない話だったことが、キレイに述べられています。ワールドメイト側の述べる内容は、まさにその通りだと思います。

 

「神事イコール金儲け」という事実誤認 (3)

 Nさんのいうように、本当に「金儲け」にあたるのか。ワールドメイト側があげる事実は、それを明快に否定します。

 

==========以下、引用==========

 

 「終末予言を悪用して金儲けをすることにワールドメイトの問題がある」、「信者の不安心理につけこんで奉仕や寄付を半ば強制する」とNさんが主張するのであれば、端的に、「この災いを回避するために、金銭が必要である」と当教団が会員に「半ば強制」した事実を示さねば、主張と言うより根拠に欠ける憶測、言いがかりにしかなりません。無論、全くそのような事実が存在しない以上、事実を示せないのは当然のことです。

 Nさんが、30頁6行目〜18行目のように、「ひとつの神事で、どれほどの収入があったか?」といった推定をしたところで、Nさんの主張を補強するには無意味です。これらの収入は、強制されたものでも、危機の回避と関連づけて拠出するよう仕向けられたものでなく、純粋に会員の自由意志によって捧げられたものです。Nさんが例に挙げた「気比神業」においては、危機の回避のために会員同士が強く参加を呼びかけ合ったのは、寄付御玉串ご随意(無料)で参加できる「団体参拝」のみです。

 また、この玉串総計は間違っていますが、わざわざNさんがこうした計算を行わなくとも、当教団は、年間どれだけの寄付御玉串収入があり、どれだけの支出があるのかを、厳密な会計監査を経て、会員に公表しています。これについては、その意義も含めて先の陳述書で述べた通りです。

(ワールドメイト陳述書③ 1314頁)

 

==========引用終わり==========

 

 ワールドメイトでは、決算報告について、公認会計士による会計監査を経たうえで、会員に送付しています。いわゆる「ガラス張り」の運営を心がけているのです。ここまで厳密に良心的な運営を心がけている宗教団体は、まずめったにないのではないかと思います。もし、「金儲け」などをして蓄財することが目的であったのならば、経理を公開しガラス張りの運営を行う必要など皆無だと思うのです。ワールドメイトの主張に納得します。

 

 

「神事イコール金儲け」という事実誤認 (4)

 そして、ワールドメイトが「金儲け宗教」などの批判にあたらないことの証拠が、以下に示されています。

 

==========以下、引用==========

 

 しかも支出の極めて大きな部分を、社会福祉活動や、芸術活動の支援などが占めており、これもまた、1円単位まで厳密に公表しております。これらは、とても「金儲け」を目論む教団ではなしえない規模です。こうした支出の内訳を見れば、Nさんがいうような「超高収益体質のエクセレントカンパニー」(30頁最終行〜311行目)にあたらないことは、一目瞭然です。

 何よりも、宗教団体においては、玉串の総計がいくらであるかが本質的な問題ではなく、それらが「どのように呼びかけ、人々がどのように捧げた玉串なのか?」「それらをどのように使い、宗教的、社会的に意義深い使い方をしているのか?」といったことが、重要なはずです。55,645人の会員(平成16年5月1日現在)が在籍している当教団の、総収入の外形的な規模が、Nさんの感覚と比べて大きいからといって、「金儲け」だの、「宗教ビジネス」だのと論難されるのは心外です。

(ワールドメイト陳述書③ 14頁)

 

==========引用終わり==========

 

 これも全くその通りだと思います。至極真っ当な主張です。

 

 

「神事イコール金儲け」という事実誤認 (5)

 ワールドメイト側は続けます。

 

==========以下、引用==========

 

 なお、会員同士が神祭事への参加を呼びかけあう場合にも、寄付御玉串は最低限のものに限るか、人形形代のように一枚200円といった低額なものに絞って呼び掛けています。Nさんのいう「終末予言商法」といった指摘が事実であるならば、こうした呼び掛けの背景には、「より多くの金銭を出せば、より大きく未来の危機が回避できる」というロジックで呼びかけをするはずです。しかしながら、Nさんが40頁〜49頁に長大な紙幅を費やして掲載した、2003年の鹿嶋海原びらき神事の際の、会員同士の呼びかけのメールのどこを見ても、「もっとたくさんのお金を出しましょう」という文言は見当たりません。ただ単に、「参加して祈りを極めましょう」と呼び掛けているに尽きます。Nさんが掲載したこれら一連のメールが、はからずも、Nさんの主張の根幹を打ち崩した格好です。

 なにしろ、当該神事では、現地会場に参加するには寄付御玉串はご随意(無料)から参加できます。危機の回避の名目で金員を要求したり、強制することは一切ありません。また、衛星会場の参加寄付御玉串は8000円以上ご随意となっていますが、そもそも衛星放送は、地方から出られず家の近くで参加したいという会員の便宜を図って実施されているものです。対象となるのは2000名ほどの会員ですが、それらの方々のために200箇所近くの衛星放送会場を維持運営し、何日にもわたって衛星チャンネルを確保する必要があるわけです。常識的に考えて経費だけでも数千万円単位がかかります。毎年、赤字か良くてもトントンぐらいにしかならないのが現状です。Nさんのいうように、「金儲け」を目的としたものであれば、この玉串式階額の設定にはならないことは、素人目にもわかるはずです。

(ワールドメイト陳述書③ 1415頁)

 

 危機の回避のために多額の金員の供出を求めたり、強制したりした事実は一切ありません。Nさんが引用した、膨大な分量にのぼる当教団の機関誌、メルマガ、会員同士の呼びかけ文章のいずれにも、そのような文言は一言も見当たりません。

 この事実が雄弁に、Nさんの主張の誤りを証明しているといえるでしょう。

(ワールドメイト陳述書③ 15頁)

 

==========引用終わり==========

 

 Nさんが「終末予言商法」などと主張したいがために引用した証拠を見ても、結局どこにも、「もっとたくさんのお金を出しましょう」という文言は見あたらなかったのです。「神事に参加しましょう」と呼びかけている「神事」とは、御志ご随意で参加できるわけですから、神事への参加者が増えたから「金儲け」だと言えないのは当然です。

 さらに、ワールドメイトが神事で「金儲け」をしたいのであれば、御志ご随意から神事に参加できる設定自体をするはずがない、という主張も、充分に納得がいきます。こうした、ワールドメイトで大事にされていることが、Nさんの陳述書ではスッポリ抜け落ちているのです。というより、わざわざミスリードするように書かれているのでしょうが……。