ワールドメイトとNさんの民事裁判の影響

Nさん裁判の影響などとくにないも同然 (1)

 Nさんは、それでも自分の行為は意義深いことだったと主張します。はたしてそうでしょうか。

 ワールドメイト陳述書③では、Nさん陳述書全般について、「自らの予断、偏見、思いこみで作り上げたストーリーに沿うよう、事実を都合良く改竄、編集」していると述べています。両者の陳述書をずっと読んで来た私も、確かにそうだと思います。ここまでお付き合い下さった皆さんも、そう思われたことでしょう。


 ワールドメイト陳述書③が指摘するように、Nさんが、「本質的な問題であるはずの自らの違法行為発言を『瑣末な問題』と言ってのけたり」するのも、都合良い改竄の一つでしょう。

 またNさんは、「Nさん裁判の概要」なる項目を陳述していますが、これも実際には概要ではなく、裁判の本質でもないことが、ワールドメイト陳述書③の1章で詳しく論証されていました。「Nさんの陳述の虚偽」に記しているあたりのことですが、ワールドメイト陳述書③では、こうまとめられています。

 


==========以下、引用==========

 

 (Nさんが)「Nさん裁判の概要」という虚構を、あたかも裁判の本質であったかのように粉飾していることは、1章で述べました。これなどは、Nさんの頭の中だけのストーリーです。Nさんがインターネット上に膨大な書き込みをしたことは、あえて名づけるなら、「一連のNさん書き込み事件」であり、24の違法行為発言の法的責任を問われて、Nさんが謝罪した「Nさん裁判の概要」とは無関係の問題です。

(ワールドメイト陳述書③ 24頁)

 

 「一連のNさん書き込み事件」についても同様です。何の法的配慮もなく、実名で下品な言葉で書き込みを続けるNさんが、自らが訴えられたことをインターネット上に書き込むことは、当然予想され、当団体もそれを十分承知で訴えを起こしたことは言うまでもありません。しかし、Nさんは「ところが私は意外な行動に出ました。私が訴状に受け取ったその日、2002年5月18日にすぐさまワールドメイトから高額訴訟を起こされた事実を実名でインターネット上で公表したのです。」(7頁12行目〜14行目)。これのどこが意外な行動だったのか、首をかしげるばかりですが、Nさんの頭の中で構築されたストーリーではそうなのでしょう。

 

 これについてNさんは、「その反響は凄まじいものでした」(7頁15行目)といい、「ワールドメイトを擁護するような投稿はほとんど見当たりません」(11行目20行目〜21行目)といいます。しかしこのサイトは、個人的に何らかの理由で当教団を誹謗中傷する人々が集う場所です。「Nさん裁判」の争点となった、Nさんの「バカ」「ノータリン」他の下品な発言が、この掲示板の性質を端的に表しています。当教団の擁護者サイドの多くが、Nさんとは掲示板上の議論が成立しないと考えて放置したり、こうした下品な書き込みが連続する掲示板を、見るのもおぞましいと考えて無視しても、何ら不思議ではありません。

(ワールドメイト陳述書③ 2425頁)

 

==========引用終わり==========

 


 Nさんが、「ワールドメイトを擁護するような投稿はほとんど見あたらない」と言っていた掲示板は、24時間ずっと反ワールドメイトの人物が張り付き、罵倒ことばで埋め尽くしていた印象があります。そして、最後は、他人のプライバシーの暴露を扇動する人物まで現れ、ついに閉鎖されたという、いろんな意味で「残念」な印象の掲示板でした。


 事実無根の誹謗中傷をする人物や、違法行為の土壌となった掲示板に書き込む人々同士で、味方し合ったからといって、なんらNさんの正当性が認められることにはならないのは当たり前だと思います。

 

 

 

Nさん裁判の影響などとくにないも同然 (2)

 事実は、冷静にすべてを物語ります。

 


==========以下、引用==========

 

 Nさんのストーリーでは、自らの書き込みによって大反響が巻き起こり、「この事件を知って、ワールドメイトを退会した人は1000人以上にのぼるという人もいます」ということになっています。

 Nさんが、誰からそんな噂を聞いたのかわかりませんが、そのような事実はありません。Nさんが書き込みで主張したかったという「3つの主張」なるものも、当時から在籍していた会員のほとんどにとっては、荒唐無稽な虚構であることは明白でした。また、Nさんが明らかな違法行為発言を続けていた当時、これを知った多くの会員から当教団に、「あのような行為を許していいのか?」「法的に責任をとらせるべきだ」という通報が多く寄せられていました。Nさんに理がないことは、ほとんどの会員にとっては自明のことだったのです。

 具体的な根拠を述べます。2002年5月1日当時の当教団に在籍した会員数は46,882人。これに対して、2004年5月1日現在で当教団に在籍する会員数は55,645人。実に1万人近い増加です。もちろん、この間に退会していった人はいますが、Nさんの発言で「1000人以上の退会」が発生したことはありえません。

(ワールドメイト陳述書③)

 

==========引用終わり==========

 


 結局、すべては、Nさんの頭の中だけのストーリーだったということではないでしょうか。Nさんは、自分の主張がさも多数の人物に支持されているように述べましたが、結局、「自分の陳述書で1000人以上が退会した」という話の根拠も示されないままです。客観的に見て、事実ではなかったということでしょう。

むしろ、ワールドメイト陳述書を読んでみると、Nさんの陳述書が事実ではないと明らかにわかるものだったことが、ここまでお読み下さった方にはおわかりだと思います。

 

 しかし、ワールドメイトのことを全く知らない人がNさんの陳述書のみを読んだ場合、誤解する可能性はあると思います。このたび、私が、ワールドメイトの陳述書と比較検討しようと思ったのも、アンチサイトで一方的に事実ではないNさんの陳述書のみが掲載されていたからです。また、それを完全に論破しているワールドメイトの陳述書について、まったく存在しないかのように注意深く隠蔽している態度が、不公平だと思ったからでした。

 

 ここまで見てきたように、どう見てもNさんの陳述内容は、事実と異なる記載が多々あり、言わば「虚偽」や「中傷」が多々あると思います。それを掲載し続ける行為は、Nさんがワールドメイトに約束した「名誉を不当に侵害しない」という「和解条項」を、一方的に踏みにじったものではないでしょうか。それどころか、この行為自体、新たな不法行為にあたるのではと、私には思えるのです。


 なぜ、そうした文章を掲載し続けることで、ワールドメイトに害悪を為し続けるのか、私には不思議でなりません。


 Nさんのためにも、またワールドメイト会員のためにも、こうした行為が一日も早く止まることを願って、筆を置かせて頂くことにします。